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近藤典子先生「片づく家のつくり方」セミナーに参加しました
画像参照:近藤典子Home&Life研究所 Facebookページ
2018/12/7 LIXILさん主催、住まい方アドバイザーの近藤典子先生による『「片付く家」のつくり方』を拝聴してきました。
TVや雑誌などでも人気の近藤先生、住まいのことをしっかりと考えたお話しは大変為になり面白く、楽しみながら勉強させていただきました!
「住みやすい家」とは……ハード+ソフト
ハード
- ・デザイン(外観や内装)
- ・設備機器(キッチン、浴室、トイレ)
- ・構造(断熱性、耐久性、耐震性)
ソフト
日々の生活に密着した部分、ダイニングキッチンで例えると……
- ・そこで使うもの(料理器具、食器、食品、ゴミ箱、家電、その他の物)はどのように収めるのか?
- ・配膳、後片付けのしやすさや、他の家事との連動性はスムーズか?
- ・集う人たちの居心地やくつろぎ感は?
このハードとソフト、両方をしっかりと考えることで本当に満足できるお家になります。
今回のセミナーでは、このソフト面にフォーカスして、空間の考え方を実例と共にご紹介していただきました。
住まいを整える「3つの間」
先ほどのソフト面の例を要約すると、収納、動線、視線になります。
これから導き出された「3つの間」。
①空間 ②時間 ③人間
良質な「住まいごこち」を叶えるには、この「3つの間」をバランスよく満たすことが重要!
「3つの間」その1 “空間”
空間を有効活用できると、物が上手く使えます。
収納とは、「物をしまい込む」ことではなく、「使う場所」に使う物を「使いやすく」収めること。
これが「収納」の定義です。
何をどこで使うためにどこに「収納」するか、きちんと考えて設定することで、
収納スペースがうまく使えない、探し物が見つからない、などの空間に関する主なストレスが発生されないようにします。
CASE“奥行き20cmの棚”
スペースに限りのあるキッチン、大量の洋食器、料理教室がしたい……
その問題をどうしたかというと、奥行き20cmの食器棚を設計!
「たった20cm?」と思われるかもしれませんが、大皿を除き洋食器の幅は20cm以下となっています。(和食器は21cm)
洋食器だけを効率よく収納するなら、20cmでぴったりなんです!
そこに入れる物をきちんと設定することで、最小限のスペースで収納が作れる(=空間を有効活用できる)んですね。
「3つの間」その2 “時間”
家事動線がスムーズになると、効率が良くなる=時間を短縮できます。
そうすることで、心に余裕が生まれます。
代表的な家事動線
①料理動線 ②洗濯動線 ③掃除動線 ④片付け動線 ⑤ゴミ出し動線 ⑥買い物動線 ⑦子育て動線 ⑧来客動線 etc
「3つの間」その3 “人間”
視線(見せる・隠す)の行き場をきちんとすることで、心が落ち着きます。CASE“リビングクローク”
「リビングを狭くしてでも広く使う。」
リビングは“居間”と書きます。つまり居るための間。
家族がそれぞれの部屋から物を持ってきたり、外からお客様がやってきた時なども思い思いに“居る”空間ですが、その為色々な物が集まり散らかりやすく、散らかって見えてしまいます。
リビングは出来るだけ広くしたいものですが、そんなリビングにあえて収納スペースを設計、出入り口も2つ設けてラウンド動線に。
一時的に物を置いておいたり出来る「収納」や、テーブルを設けてちょっとしたプライベートなスペースにしたりと、色々な使い方ができ、リビングがすっきりとして見えます。
まとめ
実際に住まれる方にとっては日々の生活に関係するソフト面も気になるかと思いますが、設計・建築側はどうしてもハード面寄りのご説明が多くなりがちなのかもしれません。
そこですれ違いが生まれると、不安のある家づくりになってしまいます。
お客様が住み始めてからの実際の暮らし──ソフト面を含めて考えたご提案ができれば、本当に満足する家づくり、豊かな暮らしをしていただけるはず。
私たち木住販売も、そんな家づくりを続けていきたいと思います。
この度はありがとうございました!